第2回テイスティング会 ブログ   2006年8月19日

テーマ【スコットランドの地域別モルト】

           
   
   スコッチモルトの生産地は、ハイランド、スペイサイド、ローランド、

   キャンベルタウン、アイラ、アイランズに大きく区分されます。

 銘柄  ハイランド  ・・・グレンギリー

     スペイサイド・・・
ロングモーン14年

     ローランド ・・・グレンキンチー10年 

     アイラ・・・ボウモア15年



ハイランド・・・モルト生産地区最大の地域で、多くのバリエーションに
     
     富んでいます。ハイランドをより細かに東西南北と区分けする本も多いですが、

     
     それを分けるはっきりとしたラインはありません。
        
     ローランドとハイランドの境界線は、ダンディーという町とグリーンノック
いう
     
     町を結ぶ想定線の北にある蒸留所がハイランドモルトで、
南側がローランドモルト
     
     です。

        
     ちなみに、現在ハイランドモルトの蒸留所は約42ヵ所。

   北部ハイランドモルトは、一般にミディアムボディ、複雑でもあり、繊細、
        
     後口は、ドライな物、塩っぽい物、スパイシーな物があります。

   東部ハイランドモルトは、がっしりしたフルボディからミディアムボディ、
        
     マイルドで甘みがあり、後口はドライな物が多くみられます。

   南部ハイランドモルトは、地理的にローランドの影響うけたせいなのか、
     
     比較的ライトな物が多いです。

   西部ハイランドモルトは、全体として定義づけるのが難しいですが、
        
     アイラモルトほどのピーティー、スモーキーさはないですが、
ハイランド地区の
     
     中では、ピート香が強く出ている物が多いみたいです。



スペイサイド
・・・スコットランドのウィスキー生産の中心地であるスペイサ
イドには、
     
     約51ヵ所の蒸留所があります。
文字通りスペイサイドとは、スペイ川流域にある
     
     蒸留所のことですが、
ハイランドとスペイサイドを区分する厳密な境界線はなく、
     
     本によって区分が異なることがあります。
        
     このスペイサイドにこれだけの蒸留所がなぜ多く集中したのか?
        
     それは、まず原料である大麦の生産地。

        
     ウィスキーづくりの必要な良質の水に恵まれた土地。
        
     歴史的背景の中、イングランドから逃れるため、人目のつかない山奥で密造
     
     するには、好条件の立地だったことが理由として考えられます。
        
        一般にスペイサイドは、ピート香は非常に軽く、華やかで、マイルド、後口も
     
     スムーズで、やわらかい物が多くみられます。

ローランド・・・昔はローランドもハイランド地区ほどの蒸留所があったが、
     

     現在は10ヵ所程度。

        
     しかも、休止中や閉鎖も含まれているので、操業している蒸留所は
     
     オーヘント
ッシャン、グレンキンチー、ブラッドノックの3ヵ所だけです。
        
     このローランド地区は、淡い色をしたモルトが多く、ライトで後口がドライなもの
     
     が典型です。


キャンベルタウン・・・かつては「世界のウィスキーの首都」と呼ばれた
     
     キャンベルタウンに19世紀には、30ヵ所ほどの蒸留所が小さな港町に
     
     あり
ました。
       
     1920年代からアメリカの禁酒法時代に、あまり知られていない蒸留所で大量に
     
     造られた粗悪なウィスキーの問題から、かなりの蒸留所が閉鎖に追い込まれ、
     
     稼動しているのはスプリングバンク蒸留所だけという時期もありましたが、
     
     現在はそのスプリングバンク、グレンスコシア、グレンガイルの3ヵ所です。
        
     キャンベルタウン地区のモルトはそれぞれ独特の個性を持っています。

        
     香りが豊かでコクがあり、塩辛い風味といわれています。


アイラ・・・アイラ島は日本でいうとちょうど淡路島くらいの大きさです。
    
     (面積は、約600平方キロ)
現在稼動している蒸留所は8ヶ所、閉鎖された
     
     ストックのみのポートエレンを含めば9ヵ所です。
     

     アイラ島の1/4はピート層に覆われていて、フェノールやヨードの香りと

     
     海草のような香りをもつことで有名です。


アイランズ・・・スコットランド南西岸のアラン島からジュラ島、マル島、スカイ島、
     
     オークニー島、シェットランド島にある蒸留所をアイランズ地区と
いう区分に
     
     なっています。

        
     アイラ島のモルト並みのピート香の強いものから、ハイランドモルトみたいな

        
     力強く、ドライなもの、やわらかいものまで多彩なスタイルがあります。


                   

ハイランド・・・グレンギリー12年

グレンギリー蒸留所は、現在稼動する蒸留所でもっとも東に位置する蒸留所

創業年は1785年。現在、所有者はサントリー。

 「グレンギリー12年」

  香り・・・濡れた犬、水産加工場の臭い
  
 味 ・・・クリーミー、フルーティー


  フィニッシュ・・・ドライ、スモーキー






スペイサイド・・・ロングモーン14年

ロングモーン蒸留所は、ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝氏が実際に修行した常習所の
一つ。


 「ロングモーン14年(ヂュワー・ラトレー社)」

  香り・・・次第にフルーティー
   
    味 ・・・スウィート

   フィニッシュ・・・長く、スムーズ





ローランド・・・グレンキンチー10年

グレンキンチー蒸留所は、首都エジンバラ近くにある所有者、UDV社のクラシックモルト・シリーズの一つシングルモルトとして出荷される量は、全体の10%にも満たない


「グレンキンチー10年」

  香り・・・甘く、おだやか

  味 ・・・ドライ、スパイシー

  フィニッシュ・・・あっさり





アイラ・・・ボウモア15年

ボウモア蒸留所は、1779年に創業したアイラ島で最古の蒸留所

現在、所有者はサントリー



「ボウモア15年」
    
    香り・・・ピーティー、シェリー、大人感がある
    
    味 ・・・円く、マイルド

    フィニッシュ・・・スモーキー





 
                           
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